2022年7月1日から楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」がリリースされます。
これまで1GBまで0円で利用できましたが、撤廃され1,078円から利用可能に。
急な新プラン発表に既存ユーザーはもちろん困惑、大荒れの展開になりました。
新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」とはどんなプランなのでしょうか?
楽天モバイルを解約すべきか、継続利用すべきかなども交えて現場で働く楽天モバイルスタッフが解説していきます。

【経歴】
・ソフトバンクに8年勤め、その経験を活かし楽天モバイルに転職。
・モバイル業界にまつわるさまざまなお悩みについてお答えしていきます


・なんで値上げするんだよ!ふざけんなよ!
・解約したほうがいいの?続けたほうがいいの?
・楽天モバイルをやめた後どうしよう?
こんな人に読んでほしいです!




新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」とは


楽天モバイルユーザーなら一発で気付きますよね?
「1GB以内0円」がなくなっています!
7月1日からは1,078円がミニマムでかかる料金となります。
新規ユーザーだけでなく、既存の楽天モバイルユーザーも新プランに強制移行するので注意しなくてはなりません。
改悪ばかりじゃない!新プランはメリットもある


これまで以上に楽天ポイントが貯めやすくなる
0円プラン廃止はかなりショックでしたが、改悪ばかりではなく新たな特典も発表されました。
- 楽天市場のお買い物がポイント最大6倍
- はじめての申し込みで楽天ポイント3,000ポイント還元
- 15分(標準)通話かけ放題(1,100円/月)が3ヶ月無料
- 楽天グループサービスが無料(期間限定)


この中で最も注目なのはポイント最大6倍。
これまでも楽天モバイルを契約すれば「ポイント倍率+1倍」という特典はありました。
今回からは元々あった+1倍に加えてさらに+1倍されます。
そして、楽天会員のランクはSPUに何も効果はありませんでしたが、
今回からダイヤモンド会員であれば+1倍になります。
SPU対象サービス | 新プラン | 旧プラン |
---|---|---|
楽天モバイル | 2倍 | 1倍 |
楽天カード | 2倍 | 2倍 |
楽天会員 | 1倍 | 1倍 |
ダイヤモンド会員 | 1倍 | |
合計 | 6倍 | 4倍 |
- どうしたらダイヤモンド会員になれるの?
-
以下の条件を達成する必要があります。
・過去6ヶ月で4,000ポイント以上獲得、かつ30回以上ポイントを獲得
・楽天カードを保有している人



4,000ポイントって、40万円分もお買い物しないといけないってこと?
ムリ!!
無理ではありません。結構かんたんです。
SPUがあるおかげで、実際は40万円もお買い物する必要はないですから。
楽天ポイントは楽天グループのサービスを利用するほどに貯まりやすくなる仕組みになっています(SPU)。
例えば、楽天トラベルを利用して旅行に行くとか、楽天証券で株式投資したりとか。
旅行も株式投資もしないよ!という人のために、現実的な4,000ポイントの貯め方をお伝えします。
- 楽天カードを作る(+2倍)
- 家賃や光熱費の支払方法を楽天カードにまとめる
- 毎月5と0の付く日に楽天市場で買い物する(+2倍)
- 毎月18日に楽天市場で買い物する(+2倍〜4倍)
前提条件として、買い物はできるだけ楽天市場か楽天ポイント取扱店でしましょう。
毎月5と0の付く日は、楽天市場でのお買い物で+2倍の楽天ポイントゲット。
毎月18日はランクに応じて獲得倍率が変わりまして、
ゴールド会員2倍・プラチナ会員3倍・ダイヤモンド会員4倍となっております。
会員ランクに関係なく、楽天モバイル・楽天カードユーザーである場合
それだけで楽天ポイントが5倍もらえますから、例えば5と0の付く日にお買い物をすると
7倍もらえることになります。
さらに、家賃や光熱費の支払方法を楽天カードにまとめることで100円で1ポイントゲット。
総務省統計局の報告によると一人暮らしの人の光熱費の平均は
電気代5,392円、ガス代3,080円、水道代2,189円で約1万円ほど。
普通に暮らしているだけでも毎月100ポイントはもらえるのです。
本来では4,000ポイントを貯めるために40万円分お買い物をしなくてはならないのですが、
以上の方法を取ることにより、毎月9,450円分お買い物すれば4,000ポイントに達します。
一人暮らしの人でこの難易度なので、二人・三人世帯の人はもっとハードルは下がります。



月に1万円ほど食品類や日用品を購入すればいいので、達成は現実的だと思います。
メールアドレスが使えるようになる


でもやっぱり料金上がるのはイヤ!楽天モバイルからのオススメ乗り換え先
1GB以内で利用していた人
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---|---|---|---|
料金 | 0円 | 290円 | 550円 |
データ量 | トッピング | 1GB | 0.5GB |
通話料 | 22円[30秒毎] | 11円[30秒毎] | 1カ月10分まで無料 |
使用回線 | au回線 | ドコモ回線 | ドコモ回線 |
低速時 | 128kbps | 使用不可 | 200kbps |
総合評価 |
povo2.0


トッピング | 使用期限 | 料金 |
---|---|---|
使い放題 | 24時間 | 330円 |
1GB | 7日 | 390円 |
3GB | 30日 | 990円 |
20GB | 30日 | 2,700円 |
60GB | 90日 | 6,490円 |
150GB | 180日 | 12,980円 |
メリット | デメリット |
---|---|
月額基本料ずっと0円 トッピングで好きなタイミングで利用可 ギガ活でデータトッピングがもらえる 安定のau回線で繋がりやすい | 通話は有料(22円/30秒) トッピングがめんどくさいと感じる人はいるかも トッピングしたデータに有効期限がある 180日間有料トッピングしないと自動解約になる |
新プラン発表前は楽天モバイルと双璧の関係となっていたpovo2.0。
月額基本料0円に加え、好きなタイミングで使いたい分だけトッピングしていくというスタイルです。
au回線を使っているので4G・5Gともに回線速度と繋がりやすさバツグンです。
povo2.0のことをもっと知りたい人はこちらの記事もご覧ください。


日本通信


- 1GB:290円
- 通話料11円/30秒で他社の半額
- データ使い切りなので無駄がない
- 安心のドコモ回線
- eSIMにも対応
メリット | デメリット |
---|---|
1GB:290円は業界最安値 データを使い切ったら220円で1GBチャージ可能 ドコモ回線利用だから繋がりやすい | データチャージしないと本当に通信できなくなる お問合せ窓口がメールかチャットのみ 対応機種であっても5Gは利用不可 |
日本通信という名前は聞いたことがない人がほとんどだと思います。
しかし、日本通信は1996年創業の老舗。
実は楽天モバイルや他の格安SIMより先輩なんです。
日本通信の「合理的シンプル290プラン」は基本料290円と、1GBだけ利用するなら最安値です。
他の通信事業者だとデータ量を使い切ると速度が低速になりますが、日本通信の場合は使用不可となります。
使いすぎを自動で防止できるので、お子さんに使わせる場合などにおすすめです。
OCNモバイルONE
メリット | デメリット |
---|---|
無料通話が付いて550円は安い MUSICカウントフリーで音楽をストレスなく聴ける ドコモショップの対面接客で申し込めるから安心 | データ量0.5GBと他社と比べると少なめ 手数料がかかる(申込手数料3,300円) |
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが提供する格安SIMです。
社名の通り、通信といえばNTTですのでつながりやすさ・速度はバツグンに安定しています。
格安SIMはオンラインでの申し込みが一般的ですが、OCNモバイルONEは全国のドコモショップでも申し込み可能。
ショップで対面での説明を聞きながら手続きを進めることができるので安心ですよ。
格安SIM初心者におすすめです。
\ 公式サイト /


0円プラン廃止の理由


法令違反になってしまうから
楽天モバイルの新プランは2022年7月1日スタート。
これはいいんですが、問題は既存ユーザーも強制的に新プランへ移行してしまう点です。
1GB以内で利用していたユーザーにとっては実質的な値上げになるため、反発の声が多数…。
なぜ既存ユーザーまで強制的に適用されてしまうのでしょうか?
その理由に対し楽天モバイルの三木谷会長は、電気通信事業法第27条の3に抵触するからだと説明しています。
原文は割愛しますが、つまりこういうことです。
・既存ユーザー0円、新規ユーザー1,078円だと不公平。
・既存ユーザーだけ0円を適用すると「囲い込み」を使った解約阻止になってしまう。
総務省は、
「いつ契約してもユーザー全員に平等にサービスを提供しなくてはいけませんよ」
「◯◯な契約をしたら有利・不利という条件を付けないでくださいね」
ということを言っているわけです。
赤字続きの経営だったから


楽天モバイルの三木谷会長は「法令に抵触するので既存ユーザーも新プランが自動適用になるのは仕方ないことである」という意味合いで語っていますが、これは建前だと思います。
実は楽天モバイルはサービスが始まってから赤字続き。
先日おこなわれた2022年楽天グループ決算報告によると、モバイル事業の営業損失は374億円と発表されました。
楽天モバイルのサービスが始まって以来、どんどん赤字が増えてしまっています。
営業損失が出ている主な原因としては、楽天回線エリアの拡大に費用がかかっていると述べられました。
前向きな赤字ということです。
今後は0円プランを廃止し、営業損失を減らした上で利益確保する方向へ舵を切り始めたという感じです。
以降、課金ユーザーの増加・パートナー回線エリアから楽天回線エリアの切り替えにより業績の回復が見込まれます。





ぶっちゃけ、ずっと0円で使われても困りますからね(by 三木谷会長)。
1GB未満の利用者が減ってきている


ここ1年での1GB未満利用者は減ってきており、1GB以上利用者は約40%増。
そもそも月額料金支払っている人が増えてきているため、新プランへの移行は問題ないとしています。
新プラン発表会を私も見ていたんですが、記者から
「0円利用者がいなくなるのは、うれしいですか?」みたいな質問がありました。
これには三木谷会長は思わず笑ってましたね。
明確には発言してませんでしたが、おそらく図星なんでしょう。
楽天経済圏の人は継続利用したほうがいい


継続すべき人 | 解約を検討すべき人 |
---|---|
楽天経済圏の人 1GB以上使っている人 楽天回線エリアで生活している人 | 楽天の他サービスを利用していない人 1GB未満の利用で0円運用している人 楽天の繋がりやすさに満足できない人 |
一方、0円で利用していたユーザーの人は解約を検討してもいいかもしれません。
新プランの料金設定は決して高くないものの、他の格安SIMと違ってプラチナバンドでの利用ができません。
繋がりやすさに不安を抱えながらも、月額980円を支払うのは高いと感じる人は多いようです。
今回の新プラン発表は一見改悪に見えるかもしれませんが、楽天経済圏の人にとってはむしろチャンスだと思います。
上述の通り、楽天ポイント獲得倍率が6倍に増えますから、これまで以上にポイントを貯めやすくなりました。
楽天経済圏で楽天ポイントを貯めて生活している人にとっては朗報だったのではないでしょうか。



今回の新プラン発表は賛否両論ありますが、筆者としては今後の動きに期待しています。がんばれ!楽天モバイル!






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