
UQといえばポケットWi-Fiが有名よね。
UQモバイルはどうなんだろう?
芸能人を起用したCMで独特の雰囲気を出しているUQモバイル。
auのサブブランドとして広く認知されていると思いますが、詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか。
UQモバイルとはどんな格安SIMなのか?
楽天モバイルに勤める筆者が、UQモバイルの特徴をメリットとデメリットを交えながら解説していきます!



【経歴】
・ソフトバンクに8年勤め、その経験を活かし楽天モバイルに転職
・モバイル業界にまつわるさまざまな疑問についてお答えします


UQモバイルのメリット


使い切れなかったデータ量を翌月に繰り越す
くりこしプランS | くりこしプランM | くりこしプランL | |
基本料 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ量 | 3GB | 15GB | 25GB |
低速時の速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
UQモバイルのプラン「くりこしプラン+5G」は使い切れなかったギガを翌月に繰り越します。
「今月はギガを使い切れなかった…」と落ち込む必要はなく、翌月いっぱい動画やSNSを楽しめばOK!
【くりこしプランS(3GB)で2GBしか使えなかった場合】
余ったギガ数1GB+通常の3GB=4GB利用可能!



4GB使えるけど、また2GBとか余ったら2GB+3GB=5GBになるの?



繰り越すのは翌月までだからならないですよ!
繰り越すことができるのは翌月までで、永遠に繰り越されるわけではないので注意しましょう。
上記のパターンの場合は、4GB使い切れなかったら翌月3GBに戻ります。
節約モードでデータ消費量ゼロになる
「UQモバイルポータルアプリ」で節約モードと高速モードの切り替えがいつでもできます。
こちらのアプリで節約モードにすると、なんとデータ消費量がゼロになります!
くりこしプランMとLは節約モードにした時の速度が1Mbpsに落ちてしまいますが、
LINEのメッセージ送受信やSNSの閲覧などは問題なくできます。


この機能、使い所はどこかというと
・月初めはあまり使わないように節約モードにしておく
・月後半は高速モード動画を思う存分楽しむ!
みたいなことができるわけですね。
切り替えて使用することでデータ消費の節約にもなりますね!



節約モードでの動画視聴はちょっと厳しいかもしれませんね。
途中で止まるけど、なんとか見れるレベルという感じです。
通話し放題オプションが豊富
UQモバイルの通話オプションは豊富なラインナップ。
通話し放題オプションは以下の通りです。必要に応じて加入を検討してみてください。
・かけ放題 (24時間いつでも) / 1,870円
・かけ放題 (1回10分まで無料) / 770円
・無料通話 (1ヶ月60分まで無料) / 550円
24時間いつでも通話無料になる「かけ放題」ですが、60歳以上の方は1,870円が770円に割引きされます。
通話が多い60歳以上の方はチャンスですね。
1ヶ月間のトータル通話時間が60分以内であれば通話無料になる「無料通話」は、他の事業者では見たことがありません。
こちらのオプションがあるからUQモバイルにしているという方も少なくないです。



通話オプションに加入しない場合は、20円/30秒の通話料がかかります。
通信網は安心のau回線
UQモバイルの通信網はau回線を利用しています。
人口カバー率は99.9%に達しており、「つながりにくい状況」になることは少ないと言えるでしょう。


人口カバー率(じんこうかばーりつ)とは、対象地域の定住人口を元にした地域的な指標の一つ。
「面積カバー率」と比較して、人口がいない地域をカバーしていることは評価されず、人口が多い地域がカバーされていることが大きな評価へとつながるため、人の生活範囲で利用できるかどうかをより現実的に表す指標として使われる。
Wikipedia
全国を約500m四方のメッシュに区切り、メッシュの50%以上で利用できるときは当該メッシュ内の人口を100%カバーしたとみなし、50%未満の場合は0%カバーとみなす。
以上が人口カバー率の定義です。
人口カバー率が大きいから必ずつながるというわけではありませんが、大きいに越したことはありません。



筆者の所属する楽天モバイルは人口カバー率96%。
さすがのau回線です!
店頭でサポートが受けられる
UQモバイルは全国2,300店舗を展開するショップ(UQスポット)でサポートが受けられます。
ウェブでの契約に慣れている方は大したことではないと思うかもしれませんが、まだまだ契約に不安がある方は一定数いらっしゃいます。
店頭でスタッフと対面で相談しながら契約を進めることができるのは安心ですよね。
さらに、UQモバイルの契約や相談・手続きなどは全国のauショップでおこなうこともできます。
「UQスポットとauショップがどっちも近くにない」ということは少ないと思いますのでぜひ活用しましょう!
UQモバイルの良い口コミ
格安SIM(ドコモからuqモバイル)に変えたら、通信速度むしろ速くなって笑う
— 意識高い系公務員 (@civi1servant) February 17, 2022
auさんありがとう….
UQモバイルには低速モードがあって.くりこしプランMだと1Mbps、Sなら300kbps
— 源さん (@genzou3) February 19, 2022
私はくりこしプランMで、iPadテザリングでyoutuve(画質標準)くらいなら低速でも問題ないんだが、TVerだと時々切れた。
画質落とせばいけるかな。
UQの低速モードは相当使えると言う話。
突然ですが、私の携帯代は月々たったの1,544円です。
— もっつぁれら (@mochioism) February 14, 2022
UQモバイル最強説。



安くて通信も安定しているというご意見多数!UQモバイル最強か?
UQモバイルのデメリット


格安SIM事業者の中では料金が割高
くりこしプランS | くりこしプランM | くりこしプランL | |
基本料 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
データ量 | 3GB | 15GB | 25GB |
低速時の速度 | 300kbps | 1Mbps | 1Mbps |
UQモバイルのプランで最安値はくりこしプランSの1,628円ですが、
この料金は格安SIM界全体で見ると割高な方です。
筆者が所属する楽天モバイルや他事業者と比較してみますと
【楽天モバイル】1,078円 / 3GB
【UQモバイル】1,628円 / 3GB
【LINEMO】990円 / 3GB
というように、「めちゃくちゃ安い!」とは言い難いのがわかるでしょう。
ただし、さらに安くする方法ならあります。
キャンペーンや割引サービスを使ってもっと料金を節約しましょう!
自宅セット割
自宅セット割には「でんきコース」と「インターネットコース」があります。
どちらも割引額は同じなので自分に合っているものを選びましょう。
【でんきコース】
自宅の電気をauでんき・UQでんきにすることでUQモバイルのプラン料金が割引
【インターネットコース】
自宅のインターネットをauひかりにすることでUQモバイルのプラン料金が割引
この内、でんきコースがおすすめ。
電気は生活する上で欠かせないもので、必ずかかる費用だからです。
どうせ支払うものなので電気もauでんきにまとめてしまった方が楽ですよね。
auでんきへの切り替えは費用もかかりませんし、工事等も一切ありません。
申し込むだけです。
UQモバイルを申し込む方は合わせてauでんきも申し込みましょう!
くりこしプランS | くりこしプランM | くりこしプランL | |
基本料 | 1,628円 | 2,728円 | 3,828円 |
自宅セット割 | -638円 | -638円 | -858円 |
割引後 | 990円 | 2,090円 | 2,970円 |
自宅セット割を適用した料金は以上の通り。
なお、「でんきコース」と「インターネットコース」の割引は併用できませんのでご注意ください。



3GB使えて990円はかなり安いと思います!
UQ応援割
UQ応援割はいわゆる「学割」に似ていて、適用になる方が決まっています。
対象者とその家族にも適用となりますのでとてもお得なキャンペーンです。
キャンペーン終了時期は未定ですが、お早めに申し込みましょう!
【UQ応援割】
①契約者または利用者が5歳から18歳の方と、その家族が対象
②くりこしプランM +5G/くりこしプランL +5GでUQモバイルを契約する
③UQ応援割と同じ自宅セット割グループに加入すること
以上すべての条件を満たすことで、
プラン利用料金から1,100円割り引きされます(1年間)。
くりこしプランM | くりこしプランL | |
基本料 | 2,728円 | 3,828円 |
自宅セット割 | -638円 | -858円 |
UQ応援割 | -1,100円 | -1,100円 |
割引後 | 990円 | 1,870円 |
1年間ではありますが、15GB使えて990円は破格だと思います。
ご家族も割引対象になるのでやらないと損でしょう。
ちなみにUQモバイルにおける「家族」の定義は以下の通りです。
【家族の定義】
・UQモバイルの契約名義が「同一姓」または「同一住所」
・姓も住所も異なる場合は家族を証明できる書類があればOK
例えば、同棲していて住所も同じだけど入籍していないカップル。
この場合、「同一住所」なので条件クリアです。
あとは、妻の両親は姓も住所も違うけど戸籍上は家族。
この場合も家族を証明できれば条件クリアです。
条件は結構ゆるいみたいですね。
家族証明できる書類はいろいろありますが、戸籍謄本や住民票でOKです。



UQ応援割は1年間だけなので、私だったら期間終了後にプランSに変更します。
はい、とてもせこいです…。
契約事務手数料がかかる
格安SIM事業者のほとんどは契約時の事務手数料がかからないのですが、
UQモバイルはしっかり事務手数料(3,300円)を取ります。



手数料かかるならUQモバイルはやめておこうかな。他にも安いところいっぱいあるし…。



ちょっと待った!お得なキャンペーンがありますよ!
たしかにUQモバイルでは契約事務手数料がかかってしまうのですが、
手数料をau PAYで還元するキャンペーンを実施しているので手数料は実質無料になります。
ただしオンラインでの申し込み限定です。


【オンライン限定キャンペーン】
・SIMのみの契約が対象 (端末同時購入は×)
・au PAY残高で還元
au PAYはスマホ決済・バーコード決済としておなじみ。
最低でも3,000円分のau PAY残高で還元されますのでうれしいですよね。
契約事務手数料が3,300円なので、実質ほぼ無料になります。
それどころか、他の条件を満たしてしまえば最大13,000円のバックがあるのでお得と言えるでしょう。


3日間で6GB以上使うと速度制限がかかる
UQモバイルでは直近3日間でデータ量を6GB以上利用すると速度制限がかかってしまうので注意しましょう。
どの格安SIM事業者にもあることなのですが、
瞬発的に大量のギガを消費すると「帯域制限」と呼ばれる速度制限にかかります。
例えば、私が所属する楽天モバイルでも「1日10GB以上」利用すると速度制限にかかってしまいます。
10GBは1日中動画を流しっぱなしにしないと達しないと言われている数字ですが、
「3日間で6GB」は現実的にあり得るのではないでしょうか?



個人的にはこの仕組みは結構痛いなと。
ちなみに速度制限は翌日になると解除されます。
メールアドレス取得が有料 (月額220円)
UQモバイルのメールアドレス(uqmobile.jp)の取得には月額220円がかかります。



いまどきメールをする人なんているの?
と思う方もいるかもしれません。
たしかにLINEなどのSNSの台頭によりメール機能そのものは下火になってきたように思えます。
しかし思いのほかメールアドレスを利用する場面は多いですよ。
ウェブ上のサービスを利用する際はメールアドレスをIDとして利用することは多々ありますし、
上記に挙げたLINEもメールアドレスを登録するよう求められることがあります。
メールアドレス自体は絶対に必要なものと断言します。



必要なものなんですけど、お金を払ってまで取得する必要があるかというと微妙ですよね。
なのでGmailで十分かと思いますよ!
UQモバイルの気になる口コミ
UQモバイルのプラン変更(3台)をショップに行かず自力でやろうとしたら(新SIM送ってくる)、なんか手続きが煩雑で腹が立ってきた💢
— AKARI@B’z (@kaaikaai178) February 16, 2022
私が大変だと思うことは世間一般にはかなり難しいと思うよ💢
3台とも1年間20GBで990円になるからやるけど💢
UQモバイルからmnp転出したいのに、予約番号発行の電話が全然繋がらねえ
— ビリーブ@英語学習 (@belie_studyEng) February 20, 2022
UQモバイルの解約は1時間待たされてもつながらない pic.twitter.com/qautZnYqq5
— さとマン (@3eMXE44iPlfz9tl) February 20, 2022



通信は安定して繋がりやすいけど、サポートセンターに繋がりにくい…
深いですね。
楽天モバイルスタッフである筆者の見解


・格安SIM全体で見るとお高め
・通信の安定性はさすが
・さらに店頭サポートもある
全体的なバランスが良い
通信は抜群に安定していて、高速通信が可能なのは快適で良いことだと思います。
その上、店頭でのサポートも受けられるので安心できます。
サポートが不要な方はオンラインで手続きしてもらう代わりに特典がもらえる…。
悪いところを見つけるのが難しいほどに、
UQモバイルは全体のバランスが取れていてすばらしい事業者と言えるでしょう。
セット割が組めない人には向かない
自宅のインターネット環境はマンション管理費込み、電気も指定のものから変えられない。
こういう方は自宅セット割などの割引が適用にならないため、そこまで料金が安くなりません。
「めちゃくちゃ安い!」という感動がない分、微妙だと思ってしまいます。
それでも、auやドコモよりかは安くなるので検討の余地は十分にあります。



悪いところがほとんど見当たらない(汗)。
筆者もおすすめします!


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